日本が世界に誇るwブリティッシュハード&雑多なサウンドな4人組ロックバンド
クイーン(Queen)の歴代オリジナルアルバムの発売された順番を一覧にして、
(敢えてラスト作「Made in Heaven」から1st「戦慄の王女」へと…)簡単に遡ってみました。

ちょっとしたタイムマシンでしょうか。


15枚目のアルバム…メイド イン ヘブン/Made in Heaven(発売は95年)



【クイーン最後のアルバム…メイド イン ヘブン】(全13曲収録)

1)It's a Beautiful Day
2)Made in Heaven
3)Let Me Live
4)Mother Love
5)My Life Has Been Saved
6)I Was Born to Love You
7)Heaven for Everyone
8)Too Much Love Will Kill You
9)You Don't Fool Me
10)A Winter's Tale
11)It's a Beautiful Day(Reprise)
12)Yeah
13)13


クイーン最後のオリジナルアルバムである「メイドインヘブン」は、
前作イニュエンドゥ(91年)の張り詰めた緊迫感から解放されたかの様な…
肩の力が抜けていて、それでいて悲しみが敷き詰められた感じのアルバムだと思います。

全体的に…バラード的な楽曲が、大半を占めていて、
個人的に、冬のイメージを想起させるサウンドだと思います。

なので、活きの良い「I Was Born to Love You」のQueen版バージョンが、
アルバムから浮いている様に思えます。

発売日の前日に、新宿の「タワーレコード」まで行って、所謂“フライングゲット”しに行ったら
会社帰りのサラリーマン・女性客等が、
平積みされたCDをどんどん手に取って行く光景を目の当たりにしました。


14枚目のアルバム…イニュエンドウ/Innuendo(発売は91年)



【フレディ存命最後のアルバム…イニュエンドウ】(全12曲収録)

1) Innuendo
2) 狂気への序曲/I'm Going Slightly Mad
3) Headlong
4) I Can't Live With You
5) Don't Try So Hard
6) Ride The Wild Wind
7) 神々の民/All God's People
8) 輝ける日々/These Are The Days Of Our Lives
9) 愛しきデライラ/Delilah
10) The Hitman
11) Bijou
12) The Show Must Go On


「イニュエンドウ」は、残念ながら結果的にフレディマーキュリー存命最後の作品となりました。
歴代の作品で、最もハードでヘビィなサウンドがキッシリ詰まったアルバムでしょうか。

前作の「ザ・ミラクル」(89年)から打って変わり、重厚で壮大な広がりを持ち
それでいて緊張感を持った(何と言うか張り詰めた部分)が、大半を占める様な作品の印象です。

過去のアルバム群と比べマッチョで骨太で、
フレディが、天へ召される前の魂がぶつかる様な渾身のサウンドに感じます。

「ボヘラプ」以来の組曲であるタイトルナンバー(しかもシングル曲!)「Innuendo」が圧巻です。

繰り返しますが…フレディ生前最後のアルバムとは思えない程、重く緊迫感のある音世界なので、
テレビCMの使用曲や「Greatest Hits」収録の楽曲 =クイーンの曲というイメージだと、
正直、びっくらこくかもしれません。


個人的に、初めてリアルタイムで購入したクイーンのオリジナルアルバムでもあります。
購入した時期的にも寒い冬を思い出します。

しかしアルバム発売と同じ年に、ヴォーカリスト病死という急転直下な悲劇が起こり、
個人的にも(Queenの存在を知って、未だ1年位だったので)驚愕の出来事です。

因みに…フジテレビの夜23時台/プライムタイムのニュースだと、
近藤サトが、フレディ死去のニュースを読み上げました。


13枚目のアルバム…ミラクル/The Miracle(発売は89年)



【クイーンのカラフルなアルバム…ザ・ミラクル】



4人の顔が横並びで1つな「ザ・ミラクル」は、
往年のクイーンサウンド、シンセ、打ち込み、オーケストラと、
色々とカラフルな音が、明るく楽しく激しく(by全日本プロレス)詰まっていて、
前作よりもマッチョで、デコレーションケーキ度がUpしているかもしれません。

個人的には、クイーンの全オリジナルアルバムの中で、
最も宝石箱 or 玩具箱をひっくり返した様なアルバムだと思っています。


12枚目のアルバム…カインド オブ マジック/A Kind of Magic(発売は86年)



【オーケストラ導入アルバム…カインド オブ マジック】(全9曲収録/CD版は全12曲収録)



1) One Vision(ワン・ヴィジョン ~ひとつだけの世界~)
2) A Kind of Magic(カインド・オブ・マジック)
3) One Year of Love(愛ある日々)
4) Pain is Close to Pleasure(喜びへの道)
5) Friends Will Be Friends(心の絆)
6) Who Wants to Live Forever(リヴ・フォーエヴァー)
7) Gimme the Prize
8) Don't Lose Your Head
9) Princes of the Universe

10) A Kind of a kind of Magic
11) Friends Will Be Friends Will Be Friends
12) Forever


11枚目のアルバム…ワークス/The Works(発売は84年)



【ザ・ワークス】(全9曲収録)

1) Radio Ga Ga
2) Tear It Up
3) It's a Hard Life(永遠の誓い)
4) Man on the Prowl
5) Machines Or Back to Humans(マシーンワールド)
6) I Want to Break Free(ブレイクフリー 自由への旅立ち)
7) Keep Passing The Open Windows(愛こそすべて)
8) Hammer to Fall
9) Is This the World We Created…?(悲しい世界)


クイーン11枚目のオリジナルアルバムである「ザ・ワークス」は、
今まで発表したタイプの楽曲を一通り並べてみました的な
集大成…まさに「作品集」(寄せ集め)っぽいです。

「クイーン2」(74年)のジャケットは(ボヘミアンラプソディのPVも然り)、
神秘的で、浮世離れしていて、魅惑的で魅力的で、黒で統一感があって、
メンバー4人共、ちゃんとハードロッカーな長髪でしたが…

今作のジャケ写は…メンバー4人供、日常生活の服装っぽく( =普段着)で、
しかもチープトリック的なバラバラ加減で、
挙句の果てに、地ベタに座り込んでいる言わば…俗世間っぽい集合写真です。

フレディに至っては、(既にでしたが)髭 +短髪のルックス
更に駄目押しで、黒のタンクトップ姿です。

ジョン・ディーコンの髪型も何だか鳥の巣みたいで、頭部中央に、何個か卵を産みそうです。


7枚目のアルバム…ジャズ/jazz(発売は78年)



クイーン7枚目のオリジナルアルバムは、「ジャズ」です。

前作( =世界に捧ぐ)と同様に、
初期のアルバム群の様な神秘的な雰囲気は、もはや皆無に近くなっています。
クイーンならではのバラエティに富んだ楽曲達が、13曲も収まっています。

「世界に捧ぐ」以上に、派手な曲と地味な曲との高低差を凄く感じます。


6枚目のアルバム…世界に捧ぐ/News Of The World(発売は77年)



クイーン6枚目のオリジナルアルバムである「世界に捧ぐ」は、
1曲目のウィウィルロックユー/We Will Rock Youの後に、
すかさず2曲目の伝説のチャンピオン/We Are the Championsと、
地球的規模のアンセムソングで、いきなりワンツーフィニッシュです。

聴き手の心を鷲掴みにします。

しかしアルバム全体の印象は、今までリリースした5作品と比べて、
更に寄せ集め的なバラエティさに富んでいて、だけど俗っぽい雰囲気を感じます。


バンド自身も毎回ライブの締めは、We Will Rock You~伝説のチャンピオンの流れの
2個イチでフィナーレを飾ります(86年のマジックツアーを除く)。

AFN( =旧FEN)でも「We Will Rock You」が流れた後に、
続いて「伝説のチャンピオン」が流れます。


5枚目のアルバム…華麗なるレース/A Day at the Races(発売は76年)





前年発売「オペラ座の夜」の2番煎じなアートワークの「華麗なるレース」に、
サビの部分が、日本語で歌っている曲「手をとりあって」が収録されています。

しかし劇的で流れる様な展開の「オペラ座の夜」と比較すると、
どうも「華麗なるレース」は、トータル的に淡白な印象を受けます。
各曲が、単体で独立している感じです。

醤油豚骨チャーシューから豚骨ラーメンになった感じです。
(“オペラ座”収録の)ボヘミアンラプソディがバカ売れして、肩の力が抜けたのでしょうか。


4枚目のアルバム…オペラ座の夜/A Night At The Opera(発売は75年)



【ボヘミアンラプソディ収録アルバム…オペラ座の夜】(全12曲収録)

1)Death on Two Legs
2)Lazing on a Sunday Afternoon(うつろな日曜日)
3)I'm in Love With My Car
4)You're My Best Friend
5)39
6)Sweet Lady
7)Seaside Rendezvous
8)The Prophet's Song(預言者の唄)
9)Love of My Life
10)Good Company
11)Bohemian Rhapsody
12)God Save the Queen


「オペラ座の夜」は、1曲目から収録曲が、次から次へと流れて行く感覚で、
言わば(明確なテーマは掲げて無いけど)コンセプチュアルな雰囲気の作品です。

因みに、フレディ没後に購入した雑誌「レコードコレクターズ」(92年5月号)には、
クイーン版「サージェント・ペパーズ」と載っていました。


ハードロックバンドとしてデビューしたにも拘わらず
様々なタイプの楽曲 =メンバー4人の結晶が収録されていて、
月並みな表現ですが…中身が「幕の内弁当」状態で驚く作品です。

言い換えれば…中身が「ケーキのアソートセット」状態とか、
サウンドの「高級お歳暮ギフト」状態とか、音の「ぺんてるクレヨン」状態で驚愕します。

個人的に回顧すると…(時期的には)F・マーキュリーの没する約1年前ぐらいに、
地元のレンタル屋さんで、CDを借りて、(当時あったハイポジ)カセットにダビングしました。


2枚目のアルバム…「クイーン2」の収録曲(発売は74年)



【クイーン2】(全11曲収録)

1)Procession
2)Father to Son(父より子へ)
3)White Queen(As It Began)
4)Some Day One Day
5)Loser in the End
6)Ogre Battle(人喰い鬼の闘い)
7)The Fairy Feller's Master-Stroke(フェアリーフェラーの神技)
8)Nevermore
9)March of the Black Queen
10)Funny How Love is
11)Seven Seas of Rhye(輝ける7つの海)


クイーンのセカンドアルバム「クイーン2」は、1~5曲目までの所謂「ホワイトサイド」
6~11曲目までの所謂「ブラックサイド」と、2部構成になっている作品です。

フレディ・マーキュリーサイドとも言うべきブラックサイド/Side Blackは、
1つの流れになっていて、激流で河川が氾濫し堤防が決壊するかの如く
目まぐるしく展開して行く音のジェットコースターです。

有名な「Greatest Hits1」(81年)は、「輝ける7つの海」しか収録されていないので、
ベストアルバムしか所有していないクイーンのライトユーザーは、
「ブラックサイド」の“恐ろしさ”を知らないかもしれません。

何だか…ロックと芸術を行ったり来たりしている感じです。

前作「戦慄の王女」では、まだ半分寝ていたんじゃないかと錯覚させる程に、
作曲家フレディ・マーキュリーのアイディア&エナジーが、360度に全開です。

覚醒したアムロ・レイが、機動戦士ガンダム( =RX-78)で、
12機のリックドム+機動ビグザムを(3分どころか)瞬殺な感じです。

フレディが亡くなった直後のNHK-FM「ミュージック・スクエア」で、
DJの(音楽界のターザン山本こと)渋谷陽一が、追悼の意味を込めて、
ブラックサイドを丸ごと流す出血大サービスをしていました。


1枚目のアルバム…戦慄の王女/Queenの収録曲(発売は73年)



【クイーン】(全10曲収録)

1)Keep Yourself Alive(炎のロックンロール)
2)Doing All Right
3)Great King Rat
4)My Fairy King
5)Liar
6)The Night Comes Down
7)Modern Times Rock'n'Roll
8)Son and Daughter
9)Jesus
10)Seven Seas of Rhye(輝ける7つの海)


クイーンの記念すべきファーストアルバム(73年)ですが、
タイトルが、Queen =戦慄の王女という凄まじい邦題です。

サウンドの比率は、フレディのピアノよりも
ブライアン・メイのギターサウンドが、圧倒的に占めている
(長嶋風に言うならば)所謂一つのハードロックなアルバムです。


まさか約10年後( =80年代突入後)に、ディスコソング・シンセポップ等で、
大ヒットを飛ばすなんて、(現時点で)誰が想像したでしょうか…
って感じの純然たるハードロックを奏でるバンドのサウンドです。

確かに、1作目から戦慄のサウンド(&唄も)で、
既に、後々ワールドワイドで大化けする片鱗を見せています。


例えばデフ・レパードの2ndアルバム「High 'n' Dry」(81年)や
メタリカの1stアルバム「Kill'em All」(83年)や
パンテラのメジャー1stアルバム「Cowboys from Hell」(90年)と同様に、
成虫( =次作)へと脱皮する途中の言わばサナギの様な位置のアルバムかもしれません。


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