劇的なハードロック(曲によってはメタル寄り)が、更に豪華な音で復興して来ます。
フレディの死に近付く程…作風=ルネッサンス+αなので、もっと評価されて欲しいです。
(特にクイーン初心者は、ザ・ミラクル・イニュエンドゥを耳にして貰いたい程です。)
●12枚目)A Kind of Magic/カインドオブマジック(86年)収録曲
↓↓↓
●13枚目)The Miracle/ザ・ミラクル(89年)収録曲
↓↓↓
●14枚目)Innuendo/イニュエンドウ(91年)収録曲
↓↓↓
●15枚目)Made in Heaven/メイドインヘヴン(95年)収録曲
↓↓↓
●13枚目)The Miracle/ザ・ミラクル(89年)収録曲
↓↓↓
●14枚目)Innuendo/イニュエンドウ(91年)収録曲
↓↓↓
●15枚目)Made in Heaven/メイドインヘヴン(95年)収録曲
クイーンのオリジナルアルバムの発売順を年表的に、
今回は、後期のアルバムに入っている曲達に関し手短に色々と綴りました。
⇒クイーンのアルバム順番1
⇒クイーンのアルバム順番2
⇒クイーンのアルバム順番3
⇒クイーンのOfficial Youtube…全曲の再生回数一覧【1位の曲は何億回?】
12枚目)A Kind of Magic/カインドオブマジック(86年)
「カインドオブマジック」は、前作のザ・ワークスよりもサウンド面において、
往年の( =70年代の)クイーン成分の比重が増えて、劇的で密度が濃く
更に(80年代的な)ゴージャスで厚みのある音だと思います(遂にオーケストラも導入)。

A Kind Of Magic (2011 Remaster)
個人的に、グレイテストヒッツ2に収録されていない最後の3曲( =7曲 8曲 9曲目)の
「Gimme the Prize」「Don't Lose Your Head」「Princes of the Universe」は、
かっちょ良くて、強力なナンバーです。
シングル化されていないから… ベストアルバムに入っていないから…
クイーンの膨大な楽曲群の中でも一般的な知名度が無いから…と言って、
(曲順の位置的とは逆に)決して下位打線では無いと思っています。
アグレッション・ハイエナジー・ハイクオリティの強力なナンバーが3連チャンなので、
裏クリーンナップだと思っていますw
1曲目)One Vision/邦題:ワンヴィジョン~ひとつだけの世界~
One Vision/邦題:ワンヴィジョン~ひとつだけの世界~は、
アルバム「A Kind of Magic」のトップを飾るに相応しいハードロックナンバーです。
ブライアンメイのギターリフは、丁寧に鋭利な刃で1回1回切り裂いて行く感じで、
ロジャーテイラーのドラムは、ミドルテンポで迷い無く
一歩一歩と踏みしめながら進んで行く感じです。

ONE VISION-ひとつだけの世界- (2011 Remaster)
なのでサウンド的に、差し詰めAC/DCっぽいかと思えど…
オーケストラが入っている ⇒壮大な雰囲気な音の作り(&得意の分厚いコーラス)なのが、
流石は、Queenならでは…だと思います。
「ワンヴィジョン」は、1回目の間奏…ブライアンのギターソロ
2回目の間奏…ロジャーのドラムソロという構成なので、
個人的には、Wildest Dreams/ワイルディストドリームス(ASIA/82年)を思い出します。

Wildest Dreams
YouTubeにあるクイーンの専門チャンネルQueen officialで、久し振りに視聴しました。
オリジナルアルバム収録のヴァージョンは、「グレイテストヒッツ2」(91年)収録Ver.と比べ
イントロが長くて、勿体振った何かを予感させる様な感じになっていて、
アウトロでの「フライドチキン!」の歌詞の後も
遊び心っぽい夢遊病者みたいなキーボードの音が入っています。
【クイーン初心者ガイド】 | One Visionとは… |
---|---|
作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーンロックス(97年) |
収録ベストアルバム | クイーン インヴィジョン(00年盤) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ2(05年) |
収録ライブアルバム | クイーンライヴ!ウェンブリー1986 Live at Wembley'86(92年) |
空耳 | 意味はナイ! (Gimme One Night) |
2曲目)A Kind of Magic/カインドオブマジック
アルバムのタイトルナンバーでもあるA Kind of Magic/カインドオブマジックは、
地獄へ道づれ(80年)とかアンダープレッシャー(82年)系の
ベースラインが印象的なノリのいい曲ですが…
しかし上記2曲との違いは、何かが始まるんじゃないか…って雰囲気の
壮大な大風呂敷を広げた感じの歌い出しで、今作に相応しいと思います。

カインド・オブ・マジック (2011 Remaster)
ベースラインの特徴からディーコン作だと思いきやロジャー作曲でした。
ロジャーは、前作収録「Radio Ga Ga」(84年)に続きチャート的に、覚醒した様です。
それからPVも「One Prize♪」の部分でのフレディが、握り拳を作るシーンや
ブライアンの御馴染みのギターからビームが発射されるシーンが面白いです。

クイーン・ライヴ!!ウエンブリー1986
ライブアルバム「Live at Wembley86」(92年)の同曲も勿体振った始まりや
ブライアンのギターとか、スタジオ版とは違った味わいが好きです。
【クイーン初心者ガイド】 | A Kind of Magicとは… |
---|---|
作曲 | ロジャー |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーン インヴィジョン(00年盤) |
収録ライブアルバム | クイーンライヴ!ウェンブリー1986 Live at Wembley'86(92年) |
空耳 | ワサビワサビワサビだぁ (Will Soon Be Will Soon Be Will Soon Be Gone) |
加えて「Queen +ポールロジャース」名義で出した
Return Of The Champions/リターン オブ ザ チャンピオンズ(05年)での
ポールロジャースが歌ったバージョンも実は好きです。
フレディとは正反対位の声質ですが…
ポールの渋い男性的なボーカルもカッコいいと思いました。
【河野景子のラジオ番組に貴乃花が登場…リクエスト曲 =A Kind of Magic】
貴乃花が角界に入門して、丁度30年後( =平成最後の年)に、
国民誰しも予想できない展開となりました。
そして今では、バラエティタレントの一人となってしまいましたw
当時、貴花田と河野景子の組み合わせは、晴天の霹靂でしたが…
スポーツ新聞のトップ記事に、すっぱ抜かれてから暫く位に、
フリーとなって1年目の河野景子のラジオ番組に、
大胆不敵か思いっ切り貴花田が、ゲストととして登場しました(95年)。
そして貴花田(72年生)のリクエストした曲が、
何と「A Kind Of Magic」(86年)だったので、意外なまでの選曲に、
(せいぜい貴花田 =チャゲ&飛鳥好きという印象ぐらいしかなかったから…)
個人的には、(音楽的見地から貴関に対し)見方が変わりました。
貴乃花が角界に入門して、丁度30年後( =平成最後の年)に、
国民誰しも予想できない展開となりました。
そして今では、バラエティタレントの一人となってしまいましたw
当時、貴花田と河野景子の組み合わせは、晴天の霹靂でしたが…
スポーツ新聞のトップ記事に、すっぱ抜かれてから暫く位に、
フリーとなって1年目の河野景子のラジオ番組に、
大胆不敵か思いっ切り貴花田が、ゲストととして登場しました(95年)。
そして貴花田(72年生)のリクエストした曲が、
何と「A Kind Of Magic」(86年)だったので、意外なまでの選曲に、
(せいぜい貴花田 =チャゲ&飛鳥好きという印象ぐらいしかなかったから…)
個人的には、(音楽的見地から貴関に対し)見方が変わりました。
3曲目)One Year Of Love/邦題:愛ある日々
イントロの僅かなオーケストラから(珍しく)フレディのボーカルが直ぐに入る
One Year Of Love/邦題:愛ある日々は、ゆっくりと横に揺れる感じの
何と言うか…ソウルっぽいバラードです。
特筆すべきは、通常だったらブライアンの鳴きのギターが入る場所に、
何とサックスが鳴っていて、ソウルっぽくありながらもAORな趣も感じます。
らしく無いと言えば、らしく無い雰囲気のサウンドです。

愛ある日々 (2011 Remaster)
なので個人的には、「愛ある日々」を初めて聴いた時…何と無くサウンドの雰囲気が、
季節的に言うと、秋から冬になる位の時期の印象を持ちました。
木枯らし・落ち葉・コート姿を彷彿とさせる曲って感じです。
フレディが歌い終わり、エンディング間際からのストリングスの調べが、
更に追い打ちを掛けるかの様に、切なさを醸し出しています。
【クイーン初心者ガイド】 | One Year Of Loveとは… |
---|---|
作曲 | ディーコン |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
4曲目)Pain is Close to Pleasure/邦題:喜びへの道
クイーン流ソウルナンバーPain is Close to Pleasure/邦題:喜びへの道を初めて聴いた時、
自分の中での“クイーンのかく有るべき姿”と、余りにもかけ離れていたので、
アルバムの中では、最も好きではありませんでした(今では耐性ができたので聴けます)。

喜びへの道 (2011 Remaster)
ソウルっぽい曲で、弾む感じのグルーヴを感じる「喜びへの道」は、
フレディのボーカルも最後までファルセットのまま押し通す芸達者っ振りです。

I Hear a Symphony
個人的には、「I Hear A Symphony」(シュープリームス/65年)を思い出します。
【クイーン初心者ガイド】 | Pain is Close to Pleasureとは… |
---|---|
作曲 | ディーコン・フレディ |
5曲目)Friends Will Be Friends/邦題:心の絆
イントロから泣きのギターが印象的で、横揺れのノリで、大観衆で大合唱できるアンセムで、
皆が一丸となれる =スタヂアム映えするナンバーFriends Will Be Friends/邦題:心の絆は、
テーマは文字通り“友達”で、多分Dear Friends(74年)以来かもしれません。

心の絆 (2011 Remaster)
サビでのフレディーのボーカル&壮大なバッキングコーラスが、実に感動モノで、
間奏でのブライアンのギターソロで、切なく込み上げて来る感情に陥ります。
因みに、収録アルバムのA Kind of Magic/カインドオブマジックでは、
One Year Of Love ⇒Pain is Close to Pleasure ⇒Friends Will Be Friendsと、
ディーコン関係のナンバーが、3曲連チャンで続きます。
【クイーン初心者ガイド】 | Friends Will Be Friendsとは… |
---|---|
作曲 | フレディ・ディーコン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
収録ライブアルバム | クイーンライヴ!ウェンブリー1986 Live at Wembley'86(92年) |

ライヴ・キラーズ(通常盤)(SHM-CD)
通常、クイーンのコンサートのセットリストの閉めは、
We will rock you~伝説のチャンピオンが、オーラスの展開ですが…

クイーン・ライヴ!!ウエンブリー1986

ライヴ・マジック(通常盤)(SHM-CD)
「ウェンブリー」でのライブアルバム「Live at Wembley '86」(92年)でも堪能できますが、
実質ラストツアーの「マジックツアー」(86年)では、アンセム型である当曲を間に挟み込んで、
We will rock you ⇒Friends Will Be Friends ⇒伝説のチャンピオンの展開となり、
唯一クイーンのヒストリーで、レアなオーラスの流れとなりました。
6曲目)Who Wants to Live Forever/邦題:リブフォーエバー
オーケストラを駆使した超壮大バラードWho Wants to Live Forever/邦題:リブフォーエバーは、
最初から悲壮感が(途中まで)ずっと続いて、終盤近くになって、
一気に吐き出す様なデカいスケールで、エンディングに向かって行きます。

リヴ・フォーエヴァー
オーケストラサウンドには、「Comfortably Numb」(ピンクフロイド/79年)とか、
「静寂」(クイーンズライク/90年)や「Nothing Else Matters」(メタリカ/91年)等を手掛けた
マイケルケイメンが関わっているみたいです。
なので、以上からマイケルケイメンのオーケストラの音に対しては、
個人的には、暗く物悲しい旋律の印象があります。
同じバラードでも前作収録「イッツアハードライフ」(84年)より暗いトーンですが、
遥かに壮大で荘厳なサウンドです。
【クイーン初心者ガイド】 | Who Wants to Live Foreverとは… |
---|---|
作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーン インヴィジョン(00年盤) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
収録ベストアルバム | 「ボヘミアンラプソディ」サントラ(18年) |
収録ライブアルバム | クイーンライヴ!ウェンブリー1986 Live at Wembley'86(92年) |
7曲目)Gimme the Prize/ギミーザプライズ
Gimme the Prize(Kurgan's Theme)/ギミザプライズは、
恐らくフレディが、クイーンのキャリア上…最も頭の毛細血管が切れそうな
張り裂けそうで、理性がブッ飛んだ歌い方を堪能できるかもしれません。

ギミ・ザ・プライズ (2011 Remaster)
まさに激アツでハイテンション且つハイボルテージなボーカルで、グイグイと押して行きます。
対抗するかの如くブライアンのギターもヘビィで、ロジャーのドラムもズッシリです。
しかし間奏でギターソロでは無くバグパイプが鳴るので、重い楽曲をユニークにさせていて、
まさにクイーンは、引き出しの多いバンドだと感心します。
クイーンの曲に関して一般的な固定観念を持っていたら…貴方は、粉々に吹っ飛びます。
もしベストアルバムしか所有していなかったら、サウンドのイメージが覆されるでしょう。
【クイーン初心者ガイド】 | Gimme the Prizeとは… |
---|---|
作曲 | ブライアン |
空耳 | 歩いた ほら転んだ (I'll Eat Then Whole Before I'm Done) |
8曲目)Don't Lose Your Head/ドントルーズユアヘッド
イントロから疾走感のある打ち込みサウンドのDon't Lose Your Head/ドントルーズユアヘッドは、
凄く都会的に感じカッコいいと思いました。それも(現代では無く)近未来な都会です。
そしてバックのスピーディーなサウンドとは裏腹に…
落ち着いて歌い上げる感じのフレディのボーカルが、逆にドラマチックに仕立ててると思います。

ドント・ルーズ・ユア・ヘッド (2011 Remaster)
また時間帯 =夜/深夜 or天候 =雨の日に、
車を運転している時のBGMとして、非常にフィットする印象を持ちました。
【クイーン初心者ガイド】 | Don't Lose Your Headとは… |
---|---|
作曲 | ロジャー |
9曲目)Princes of the Universe/プリンシスオブジユニバース
Princes of the Universe/プリンシスオブザユニヴァースは、
イントロからいきなり十八番のオペラチックな分厚いコーラス…
そしてエンディングまでのドラマティック且つ緩急自在な目まぐるしい展開…

プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース (2011 Remaster)
それから聴き所は何と言っても…ブライアンが、ピック代わりのコインで鳴り響かせる
初期の作品であるブライトンロックとかストーンコールドクレイジー(共に74年)や
中期の作品の「デッドオンタイム」(78年)を想起させる様なマシンガンをブッ放つ感覚の
圧倒的なまでに、破竹の勢いを誇る津軽三味線ギターソロ…
(約3分半の中に)クイーンの曲の興奮する要素が、濃密に凝縮/濃縮されています。
一言で言えば、劇的でカッチョイイ曲です(二言になってしまいました)。
【クイーン初心者ガイド】 | Princes of the Universeとは… |
---|---|
作曲 | フレディ |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |

プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース (2011 Remaster)
グレイテストヒッツやジュエルズとか、ボヘラプのサントラ収録曲しか知らないQueen初心者へ
個人的に、物凄くお薦めしたくなる強力な楽曲達…もっと陽の目を見て貰いたい存在の
所謂一つのクイーンの「隠れた名曲」です。
13枚目)The Miracle/ザ・ミラクル(89年)
4人の顔が横並びで1つな「ザ・ミラクル」は、
往年のクイーンサウンド、シンセ、打ち込み、オーケストラと、
色々とカラフルな音が、明るく楽しく激しく(by全日本プロレス)詰まっていて、
前作よりもマッチョで、デコレーションケーキ度がUpしているかもしれません。

The Miracle (2011 Remaster)
個人的には、クイーンの全オリジナルアルバムの中で、
最も宝石箱 or玩具箱をひっくり返した様なアルバムだと思っています。
1~2曲目)Party/パーティー ~Khashoggi's Ship/邦題:カショーギの船
クイーン13枚目のオリジナルアルバムであるThe Miracle/ザ・ミラクルは、
Party/パーティー ⇒Khashoggi's Ship/カショーギの船という流れで始まります。
「パーティー」 =2分20秒弱の小曲で、そして「カショーギの船」 =2分40秒以上の小曲で、
2個イチ =1曲分サイズ的な内容で、詰まり連続再生みたいな展開となります。

パーティ (2011 Remaster)
オープニングナンバー「パーティー」は、印象的な独特なリズムに乗って、
のっけから得意の多重ボーカルが、グイグイ意気揚々と進んで行きます。
途中からブライアンのギターも割り込む様に、上下左右・縦横無尽に切り裂いて行きます。
片側のスピーカーから他方のスピーカーへギター音が飛んで行く箇所がありますが、
まるで忍者の瞬間移動みたいです。
アルバムのトップに相応しく聴いていて気持ちが鼓舞して行くナンバーだと思います。
最後に「パーティは終わった♪」とフレディが歌っているのに…

カショーギの船 (2011 Remaster)
間髪入れず歌い出しが、「パーティが終わったと言ったのは、何処のどいつだ♪」と、
重厚なミドルテンポのリフに乗って、2曲目「カショーギの船」が始まります。
いやはやノリと言うかグルーヴが気持ちいいです。
やはりクイーン =根本的にハードロックバンドであると、再認識させる楽曲だと思います。
そして終盤で、ブライアンのヘビィなリフが、畳み込む様にして入ってエンディングを迎えます。
【クイーン初心者ガイド】 | Partyとは… |
---|---|
作曲 | フレディ・ブライアン・ディーコン |
【クイーン初心者ガイド】 | Khashoggi's Shipとは… |
作曲 | フレディ |
3曲目)The Miracle/ザ・ミラクル
あたかもバレリーナが爪先で踊りそうなピアノの勿体振ったイントロで始まる
The Miracle/ザ・ミラクルは、変幻自在でトリッキーに感じる曲かもしれません。
サビの部分でテンポが落ちる展開は、エモーショナル且つドラマティックに感じます。

ザ・ミラクル (2011 Remaster)
また終盤に突如聴こえる印象的なベースのリフ~切り込んで来る激しいインストパートからの
フェードインして来たボーカル&コーラスが、割り込みで主役の座に入れ替わろうとして、
遂には異なる曲へ見事変貌を遂げて、華麗なラストへと向かう劇的展開も何だか凄いの一言です。
80年代前半だったらバンド側は、制作しなかったであろうナンバーです。
若干「輝ける7つの海」(74年)のエンディングを彷彿とさせます。
【クイーン初心者ガイド】 | The Miracleとは… |
---|---|
作曲 | フレディ・ディーコン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
特筆すべきは、オーディションで選んだ子役達をクイーンのメンバー4人に、
(今で言うコスプレ)クリソツな格好wをさせパフォーマンスさせるPVです。
F・マーキュリー役は、70年代バージョンや80年代前半バージョン
そして80年代中盤以降バージョンが、代わる代わる登場して面白いです。
4曲目)I Want It All/アイウォントイットオール
クイーン版「Eye of The Tiger」とも言えるI Want It All/アイウォントイットオールは、
聴くと…やる気が、思わずグワーッとみなぎって来る系ソングとか、
エナジー沸き起こりハードロックナンバーだと思います。

アイ・ウォント・イット・オール (2011 Remaster)
スタローンのトレーニングしているシーンのBGMとして、全く遜色の無い
なので筋トレのBGMとして、フィットする曲かもしれません。
(分厚いコーラスから始まるGreatest Hits2収録のシングルヴァージョンと違い)
力強いギターのリフからスタートするアルバムヴァージョンは、緊張感の伝わるサウンドです。
Greatest Hits1やジュエルズ1しか聴いた事の無い聴衆は、腰を抜かすかもしれません。

アイ・ウォント・イット・オール
とてもデビュー当時、グラムロッカーなファッションだったとは思えない
PVだと…ネクタイ・Yシャツ姿の会社の上役みたいなwフレディのボーカルも
とてもエネルギッシュで、力強さを感じます。
間奏前の煌びやかなシンセをバックに、
ブライアン&フレディの交互に歌うボーカルも興奮します。
そして(省かれていて、半ば強引な印象を与えるシングルヴァージョンと違い)
ミドルテンポのズシリとしたギターリフのパートが有ってからの
もはやスラッシュメタル風なドラム・ギターソロに突入する劇的な展開の間奏に、
クイーンの曲に対するイメージを覆されるかもしれません。
終盤の「I Want It All♪」を繰り返し繰り返す
クイーンならではの分厚いコーラスで、トドメを刺します。
【クイーン初心者ガイド】 | I Want It Allとは… |
---|---|
作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーンロックス(97年) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ2(05年) |
5曲目)The Invisible Man/インビジブルマン
The Invisible Man/インビジブルマンは、「Another One Bites The Dust」や
「Radio Ga Ga」とか「I Want to Break Free」よりもテンポのいい
(80'sならではの)打ち込みサウンドが、反復し鳴っているダンスミュージックです。

インヴィジブル・マン (2011 Remaster)
但し当時のコンテンポラリー臭いダンスミュージックと違い
ブライアンの恰好いいハードロックなリフや速弾きギターソロ入りなので、
やはりクイーンならではの楽曲という感じです。
「フレディマァキュリィー」「ジョンディィコン… …」「ブラインメイ!ブラインメ~イ!」
「ロロォジャテイラァー」の順番で曲の中で、メンバーの名前を叫ぶ声が聴こえます。

インヴィジブル・マン(12インチ・ヴァージョン) (12" VERSION)
【クイーン初心者ガイド】 | The Invisible Manとは… |
---|---|
作曲 | ロジャー |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
空耳 | 右の人 どうかしてる (Meanest Thought Darkest Fear) |
6曲目)Breakthru/ブレイクスルー
70年代クイーンサウンドを彷彿とさせるオペラティックなコーラス +気品のあるピアノから一転し
打ち込みのサウンドが鳴り始めて、ドンドン疾走していくBreakthru/ブレイクスルーは、
車を運転してる時のBGMとして似合う or法定速度越えをしてしまう曲かもしれません。

ブレイクスルー (2011 Remaster)
ぶっちゃけサビの箇所は、イーグルスのボーカルであるドンヘンリーの
ソロ活動時のヒット曲「The Boys Of Summer」(84年)を想起させますw

ボーイズ・オブ・サマー
【クイーン初心者ガイド】 | Breakthruとは… |
---|---|
作曲 | フレディ・ロジャー |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
空耳 | 勃ち飲み (Touchin' Me) |
7曲目)Rain Must Fall/レインマストフォール
個人的には、どうもラテンフレーバーというよりも
中華料理屋みたいなイントロのコミカルなフレーズが印象的な
「Rain Must Fall」は、ポップで愛嬌さえあるあるナンバーです。
やはりジョンディーコン関連のホッとする作品でした。

レイン・マスト・フォール (2011 Remaster)
1曲目( =Party)から6曲目( =Breakthru)までのは、
密度の濃いサウンドの楽曲群の続くアルバム上位打線でしたが、
(桂枝雀の笑いの理論ではありませんが…)緊張 ⇒緩和の
言わば「緩和」に相当する楽曲だと思います。
次作のInnuendo/イニュエンドウ(91年)における
Delilah/邦題:愛しきデライラも同様なポジションかもしれません。
【クイーン初心者ガイド】 | Rain Must Fallとは… |
---|---|
作曲 | ディーコン |
8曲目)Scandal/スキャンダル
グレイテストヒッツ2未収録のScandal/スキャンダルは、
哀愁漂うクサさ +楽曲サイズもコンパクト寄り( =如何にもシングル向け)で、
何かのドラマの主題歌としても凄く似合う感じのナンバーだと思います。
個人的には、「隠れた名曲」と断言したい位です。

スキャンダル (2011 Remaster)
ロジャーの反復するシンプルなリズムパターンに反して、
フレディの脳天から発声してそうなボルテージの高いボーカルや
そしてブライアンの見事劇的なギターソロを堪能できます。
【クイーン初心者ガイド】 | Scandalとは… |
---|---|
作曲 | ブライアン |
9曲目)My Baby Does Me/マイベイビーダズミー
今回のアルバム収録曲の中で、恐らく一番地味な存在かもしれない
My Baby Does Me/マイベイビーダズミーは、
下手したらAORの雰囲気に近い都会的なサウンドです。
ブライアンの珍しくブルージーなギターフレーズが、何だか猥雑にも感じます。

【Amazon.co.jp限定】ザ・ミラクル (特典:メガジャケ付)
しかし他の濃密な隙間の無い収録曲群と違い
呼吸する余白/空間があって、(箸休め的な役割で)落ち着けると思います。
やはりジョンディーコン絡みの作曲だからか…合点が行きます。
【クイーン初心者ガイド】 | My Baby Does Meとは… |
---|---|
作曲 | フレディ・ディーコン |
10曲目)Was It All Worth It/邦題:素晴らしきロックンロールライフ
重厚なリフのイントロで始まる壮大なハードロック大作の
Was It All Worth It/邦題:素晴らしきロックンロールライフは、
今回のアルバムのハイライトとなる曲でしょうか。
何と言っても途中2箇所…これぞクイーンならではって感じの醍醐味の
ブッた切ってオーケストラの入って来る展開が、プログレ的でもあって堪りません。

素晴らしきロックン・ロール・ライフ (2011 Remaster)
そしてサビ部分の超分厚い仕上がりのコーラスもゾクゾクします。
トッピングな味付けとなっているキーボードのフレーズも印象に残り好きです。
全編通しドラマティックな楽曲で、クイーンの真骨頂とも言えます。
「スキャンダル」が、ドラマの主題歌っぽい曲に思えたのに対し
「素晴らしきロックンロールライフ」は、映画のサントラに使えそうに思えます。
【クイーン初心者ガイド】 | Was It All Worth Itとは… |
---|---|
作曲 | フレディ |
個人的には…(本来、本編収録扱いで無い)ボーナストラック2曲を並べ替えて、
「Chinese Torture」 ⇒「Hang On In There」 ⇒「Was It All Worth It」の
配列にして欲しかったと、以前から常々思っています。
14枚目)Innuendo/イニュエンドゥ(91年)
「イニュエンドウ」は、残念ながら結果的にフレディマーキュリー存命最後の作品となりました。
歴代の作品で、最もハードでヘビィなサウンドがキッシリ詰まったアルバムでしょうか。
やはりクイーンの根っ子の部分 =ハードロックバンドであります。
なので、ハードロックしてる( =うるさく・激しい・圧の強い)曲の一覧です。
音の感触を擬音で表すと、ガガガーとか、グワーッとか、ゴゴォーでしょうか。

Innuendo (2011 Remaster)
過去のアルバム群と比べマッチョで骨太で、
フレディが、天へ召される前の魂がぶつかる様な渾身のサウンドに感じます。
ボヘラプ以来の組曲であるタイトルナンバー(しかもシングル曲!)「Innuendo」が圧巻です。
グレイテストヒッツ1とかジュエルズ1とか、ボヘミアンラプソディのサントラ等、
Queenのベストアルバム/企画物アルバム(世間に流布してるポップ寄りな側面)しか
知らないリスナーは、曲によっては一聴しただけで、いやはや度肝を抜かれるか…
或いは、目玉が飛び出そうになる位…ビックリする可能性大かもしれません。

Innuendo (2011 Remaster)
前作「ザ・ミラクル」(89年)から打って変わり、重厚で壮大な広がりを持ち
それでいて緊張感を持った(何と言うか張り詰めた部分)が、大半を占める様な作品の印象です。
繰り返しますが…フレディ生前最後のアルバムとは思えない程、重く緊迫感のある音世界なので、
テレビCMの使用曲やGreatest Hits1収録の楽曲 =クイーンの曲というイメージだと、
正直、びっくらこくかもしれません。
個人的見解ですが…(前々作 ⇒前作 ⇒今作と徐々に段階を踏んで)最後の最後にクイーンは、
コテコテでド真ん中なヨーロピアンテイストに満ちたアルバムに戻って来て良かったです。
初めてリアルタイムで購入したクイーンのオリジナルアルバムでもあります。
購入した時期的にも寒い冬を思い出します。
しかしアルバム発売と同じ年に、ヴォーカリスト病死という急転直下な悲劇が起こり、
個人的にも(Queenの存在を知って、未だ1年位だったので)驚愕の出来事です。
因みに…フジテレビの夜23時台/プライムタイムのニュースだと、
近藤サトが、フレディ死去のニュースを読み上げました。
1曲目)Innuendo/イニュエンドゥ
まさにボヘミアンラプソディの90年代版と呼ぶに、相応しい楽曲のInnuendo/イニュエンドウは、
約6分30秒ある(70年代を彷彿とさせる)久方振りの長尺な組曲形式の大作ナンバーで、
聴く者のボディーに対して、豪快で強力なアッパーを食らわせ悶絶必須です。

イニュエンドウ (2011 Remaster)
前半のボレロを土台としたダーク&ヘビーで、
重厚で荘厳な(何と言うか…教会の外は雷鳴+ゲリラ豪雨的な)サウンドからの…
突然の静寂の訪れ ⇒フラメンコギターの哀愁旋律 ⇒目くるめくオペラパートへ
そしてブライアンの切り裂くギターソロ ⇒再び元の重厚+荘厳な音へと戻り、
フレディの叫びと共に、壮大にエンディングへと向かいます。
元来のハードロックバンドとしての面目躍如、90年代に突入し新たな挑戦状と言わんばかりに、
70年代の初期の楽曲達にも引けを取らない位に、“Queenサウンド”を濃縮して放出した
肉厚で重圧のサンドイッチ状態な楽曲で、只々「圧巻」の一言です。

YMMプレイヤー 2019年 02 月号 [雑誌]
何故、ミドルパートで、スティーブハウ師匠( =イエス&エイジア)が、
哀愁漂うスパニッシュギターを弾いたのか…
多摩市のショッピングモール「グリナード永山」の本屋「くまざわ書店」で、
雑誌「Player」(19年2月)のハウ先生のインタビュー記事を立ち読みしていたら…
時を同じくしてスイスのモントルーにて、片やクイーンのバンドメンバー達はスタジオに、
片やハウ師匠は、現地に在住?していたみたいで、スタジオに呼ばれる流れとなり、
ブライアンメイから「パコ・デ・ルシアの様なプレイ」を求められたみたいです。
【クイーン初心者ガイド】 | Innuendoとは… |
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作曲 | フレディ・ロジャー |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
余談ですが…アルバムが発売して暫くして、
エンディング部分に、火花が散っている様な変な効果音を取って付けただけの
Innuendo/イニュエンドウの“Explosive Version”が収録された
3曲入りのミニアルバム(所謂コレクターズアイテム?)を持っていました。
2曲目)I'm Going Slightly Mad/邦題:狂気への序曲
ずっとミドルテンポで続いていく楽曲I'm Going Slightly Mad/邦題:狂気への序曲は、
不気味wというか陰鬱で、且つ欧州的と言うか…ヨーロピアンな雰囲気のサウンドです。
奇しくも同年リリースのメタリカのエンターサンドマン的テンポと言いましょうか。

狂気への序曲 (2011 Remaster)
それでいて(流石クイーンならではの)ゴージャスさが漂っているサウンドだと思います。
間奏のブライアンのスライドギターが、一層と気味の悪さを演出しています。
【クイーン初心者ガイド】 | I'm Going Slightly Madとは… |
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作曲 | フレディ |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
3曲目)Headlong/ヘッドロング
不穏気味なイントロで始まる勢いあるハードロックナンバーのHeadlong/ヘッドロングは、
ゴリゴリな感触のリフが、これ又唸るわ唸るわで、聴いていて気持ちいいです。
やはりクイーンは、元来ハードロックバンドであると再認識させてくれる曲です。
歌詞の「Hoop Diddy Diddy♪ Hoop Diddy Do♪」が、何だか面白くて印象に残ります。

ヘッドロング (2011 Remaster)
フレディのボーカルも(低偏差値な形容ですが…)イケイケドンドンwで、
病魔と闘っている最中とは思えない位、グイグイグイグイ押して行きます。
「ヘッドロング」のノリは、過去にブライアン・メイが、
本田美奈子に提供した「クレイジーナイト」(87年)を思い出します。
【クイーン初心者ガイド】 | Headlongとは… |
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作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | クイーンロックス(97年) |
空耳 | あら軍曹 (Out Of Control) |

ヘッドロング+2
4曲目)I Can't Live With You/アイキャントリヴウィズユー
ブライアンメイの奏でる「ガガッ!ガーガガガー!」で始まる
重厚なイントロのI Can't Live With You/アイキャントリヴウィズユーは、
戦艦の主砲( =3連装)から弾薬が、一斉斉射される感覚でスカッとして気持ちいいです。
或いは、プロ野球選手の4打席全て(扇風機系な)フルスイングの如く凄く豪快です。
で、お得意の分厚いコーラスが、間髪入れずに追い打ちを掛けます。

アイ・キャント・リヴ・ウィズ・ユー (2011 Remaster)
ギターオリエンテッドな作りでも豪華絢爛・ゴージャスで、色彩豊かなサウンドだと思います。
クイーンだけあって、ヘビーなサウンドの中にあっても気品を感じるHR曲です。
【クイーン初心者ガイド】 | I Can't Live With Youとは… |
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作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | クイーンロックス(97年) |

アイ・キャント・リヴ・ウィズ・ユー(1997 ロックス・リテイク) (1997 Rocks Retake)
5曲目)Don't Try So Hard/ドントトライソーハード
壮大だけど悲壮感溢れるバラードのDon't Try So Hard/ドントトライソーハードは、
(前々作アルバム「A Kind of Magic」から使用されていますが、)
耳に入って来るオーケストラが、凄く効果的です。

ドント・トライ・ソー・ハード (2011 Remaster)
系統的に「It's a Hard Life」( =ザ・ワークス収録のバラード)が、好きな方は、
偶然“Hard”繋がりですが…一聴の価値があるかもしれません。
【クイーン初心者ガイド】 | Don't Try So Hardとは… |
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作曲 | フレディ |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
6曲目)Ride The Wild Wind/ライドザワイルドウインド
映画のテーマ曲・BGMにも使えそうなオープニングから一転し
疾走感溢れる高速アップテンポとなるRide The Wild Wind/ライドザワイルドウインドは、
山脈や渓谷や海上とか関係無く空中を何処までも突き抜けて、どんどん進んでくイメージです。
何と言うか…「I Want It All」(89年)の間奏の
突如テンポが、スピーディーになる部分が、最後までずっと続く感じで、
ロジャーテイラーのドラムのビートが、ガラムマサラやハバネロの如く物凄く効いています。

ライド・ザ・ワイルド・ウインド (2011 Remaster)
元祖スラッシュナンバーStone Cold Crazy/ストーンコールドクレイジー(74年)を
越えるファストチューンでしょう。
【クイーン初心者ガイド】 | Ride The Wild Windとは… |
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作曲 | ロジャー |
7曲目)All God's People/邦題:神々の民
出だしからオペラチックな?ゴスペルチックな?分厚いコーラスで始まる
All God's People/邦題:神々の民は、超大袈裟な題名以上に…ブッ飛ぶ可能性大かもしれません。
バラードの定義として、当記事の一覧に連ねるか否か考慮しましたが…
全体的に、シンフォニックなキーボードを土台(途中、ブルージーなパートが登場)として、
ゆったりと進んで行きます。

神々の民 (2011 Remaster)
派手なデコレーションケーキ・バウムクーヘンみたいなサウンドで(当然、味は美味過ぎです)、
それでいて品の良さ、澄んだ透明感、外へ外へと大きく拡がるスケールの大きい感じも受けます。
当時、初めて聴いてハードロックバンドという概念を打破した曲でした。
【クイーン初心者ガイド】 | All God's Peopleとは… |
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作曲 | フレディ |
8曲目)These Are The Days Of Our Lives/邦題:輝ける日々
「輝ける7つの海」以来、邦題に「輝ける~」と付いた
These Are The Days Of Our Lives/邦題:輝ける日々は、
音と音に隙間とか空間があって、ホッと一息付けます。
パーカッションの音も手伝ってか…アルバムの流れ的にも小休止とか…箸休めとか…
何と無く肩の力が抜けて、リラックスできるナンバーかもしれません。

輝ける日々 (2011 Remaster)
加えてメロディーもサビのコーラスも癒し・柔らかさ・優しさを感じます。
が、フレディの残り少ない日々( =リリースと同じ91年)を考慮すると…
とても悲しみを誘う旋律にも感じてしまいます。
【クイーン初心者ガイド】 | These Are The Days Of Our Livesとは… |
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作曲 | ロジャー |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ2(05年) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
空耳 | みんなで一緒に (Ain't That A Shame?) |
9曲目)Delilah/邦題:愛しきデライラ
リラクゼーションなナンバーDelilah/邦題:愛しきデライラは、
メロディーには、少々クサい成分が添加されていますので、
(フレディの事情を念頭に置いて聴くと)切なさが手伝ってか、涙腺が緩むかもしれません。

愛しきデライラ (2011 Remaster)
「愛しきデライラ」の驚くべき要素は、今までクイーンは、日本語( =Teo Torriatte)とか、
アラビア語( =Mustapha)やスペイン語( =Las Palabras de Amor)と、
果敢にワールドワイドで、そしてグローバルなまでに様々な言語に挑んで来ましたが…
曲の終盤で、キュートで?プリティーで?チャーミングな?
ネコ語( =メンバーの猫の鳴き声 +ブライアンのギターでの模倣)が、
「Meeow♪ Meeow♪ Meeow!」と飛び出します。
今までクイーンのアルバムには、フレディを筆頭に…
ブライアン・ロジャー・デヴィッドボウイが歌いましたが、
遂に(フレディの飼っていた)猫までもボーカルに参加しました。
恐るべしクイーンです。最後の最後までプログレッシブ且つ前衛的です。
【クイーン初心者ガイド】 | Delilahとは… |
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作曲 | フレディ |
10曲目)The Hitman/ザ・ヒットマン
クイーンが、恐ろしく且つ唯一無比なバンドたる所以は、
オリジナルアルバム「Innuendo」において、ポップで軽やかなDelilah/邦題:愛しきデライラから
ヘビィでハードでうねるリフナンバーのThe Hitman/ザ・ヒットマンへのギャップだと思います。

ザ・ヒットマン (2011 Remaster)
実に高低差からして、「よみうりランド」のジェットコースター並みです。
もしクイーン好きな貴方が、目覚まし代わりにしたら…それこそ一発だと思います。
フレディのボーカルもハイボルテージ&ハイエナジーに漲っていて、
前々作(86年)の収録曲「Gimme the Prize」とタメを張る位で、
ブライアンのギターもZEP・サバスに対抗できるんだと言わんばかりに、延々と暴れております。
【クイーン初心者ガイド】 | The Hitmanとは… |
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作曲 | フレディ・ブライアン・ディーコン |
11曲目)Bijou/ビジョウ
Bijou/ビジョウは、前作( =The Miracle)に収録されている「Chinese Torture」みたいな
ブライアンメイのギターインストかと思いきや…
途中からフレディのボーカルが入って来る荘厳な小曲です。

Bijou
ブライアンの操作するレッドスペシャルから紡ぎ出す旋律は、
まるで天に昇り詰めるかの様です。
【クイーン初心者ガイド】 | Bijouとは… |
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作曲 | フレディ・ブライアン |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
12曲目)The Show Must Go On/ショウマストゴーオン
高いテンションの続くフレディ存命中ラストアルバムInnuendo」を締め括るバラード
The Show Must Go On/ショウマストゴーオンは、スピーカーをぶち破る勢いで、
残りの力を振り絞るかの様な…身を投げ打つかの様な…
はたまた魂ごとぶつかって行くかの如きボーカルに、凄く心を打たれます。
まさに(他の当アルバム収録曲と比べても特に)主人公「フレディマーキュリー」って感じです。

ショウ・マスト・ゴー・オン
曲のラストでのフレディの「Showゥゥゥー!」のシャウトは、
残りのパワーを全て出し切っている様に思えて、
悲痛の叫びとも捉える事もできてしまい…涙腺が崩壊してしまうかもしれません。
「Innuendo」の場合…前作( =The Miracle)と違って、ボーナストラック皆無なので、
「The Show Must Go On」終了後に、アルバムの全体像の雰囲気をブチ壊される事無く
余韻に浸れる時間と空間を与えられる点が大きいと思います。
映画・ドラマ・スポーツイベント等々何でも構いませんが、
「The Show Must Go On」は、何かの物語のエンドロールに流れていても遜色の無い楽曲です。
【クイーン初心者ガイド】 | The Show Must Go Onとは… |
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作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ2(91年) |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ1(04年) |
収録ベストアルバム | 「ボヘミアンラプソディ」サントラ(18年) |
収録ベストアルバム | Greatest Hits in Japan ベスト12(20年) |
15枚目)Made In Heaven/メイドインヘヴン(95年)
クイーン15枚目且つ最後のオリジナルアルバムである「メイドインヘブン」は、
前作「イニュエンドゥ」(91年)の張り詰めた緊迫感から解放されたかの様な…
肩の力が抜けていて、それでいて悲しみが敷き詰められた感じのアルバムだと思います。

Made In Heaven (2011 Remaster)
全体的に…バラード的な楽曲が、大半を占めていて、
個人的に、冬のイメージを想起させるサウンドだと思います。
なので、活きの良いI Was Born to Love YouのQueen版バージョンが、
アルバムから浮いている様に思えます。
発売日の前日に、新宿の「タワーレコード」まで行って、所謂“フライングゲット”しに行ったら
会社帰りのサラリーマン・女性客等が、
平積みされたCDをどんどん手に取って行く光景を目の当たりにしました。

Made In Heaven (Deluxe Edition 2011 Remaster)
1曲目)It's a Beautiful Day/イッツアビューティフルデイ
フレディが、高らかに歌う約2分半の小曲It's a Beautiful Day/イッツアビューティフルデイは、
アルバム全体の序曲的な役割を担っている美しい曲(原形 =The Game時/80年…既に存在)で、
個人的に…朝の目覚めに似合うイメージのサウンドというか楽曲だと思います。
因みに…フレディは、何処かで聴いた事のあるアノ超有名な一節のママ~♪を歌ってます。

イッツ・ア・ビューティフル・デイ (2011 Remaster)
しかし清らかで優美な「イッツアビューティフルデイ」…このまま終わらず
It's a Beautiful Day(Reprise)/イッツアビューティフルデイ(リプライズ)という形で、
アルバムの11曲目に、新たな形で再び登場します。
所謂Sheer Heart Attack/シアーハートアタック(74年)のB面に、収録されている
In The Lap Of The Gods/邦題:神々の業と、
In The Lap Of The Gods…Revisited/邦題:神々の業…リヴィジテッド方式の楽曲です。
【クイーン初心者ガイド】 | It's A Beautiful Dayとは… |
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作曲 | フレディ |
収録ベストアルバム | クイーン インヴィジョン(08年盤) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ1(09年盤) |
2曲目)Made in Heaven/メイドインヘヴン

メイド・イン・ヘヴン (2011 Remaster)
【クイーン初心者ガイド】 | Made in Heavenとは… |
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作曲 | フレディ |
収録ベストアルバム | ジュエルズ2(05年) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
空耳 | 浣腸しよう あの あの あの 誰にする? いや~先生に (Can't You See Oh I Know I Know I Know That It's True Yes It's Really) |
3曲目)Let Me Live/レットミーリヴ
Somebody To Love/邦題:愛にすべてを(76年)以来のゴスペルナンバーかもしれない
Let Me Live/レットミーリヴは、フレディ ⇒ロジャー ⇒ブライアンのボーカルリレーが、
聴き手の涙腺を緩ませるには、恐らく時間が掛からないであろう曲でしょう。

レット・ミー・リヴ (2011 Remaster)
個人的には…「メイドインヘブン」に収録されている大半の曲と同様、
季節 =冬っぽい雰囲気を感じるサウンドだと思います。
【クイーン初心者ガイド】 | Let Me Liveとは… |
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作曲 | クイーン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ1(04年) |
空耳 | ●首 冷まそう (Take A Piece Of My Soul) |
4曲目)Mother Love/マザーラブ
フレディマーキュリー生前最後の曲と言われているMother Love/マザーラブは、
クイーン幾多の楽曲の中でも最も影のあるサウンドというか…
気持ちが沈んでしまうバラードかもしれません。

マザー・ラヴ (2011 Remaster)
何かネガティブな内容のドキュメンタリー番組のBGMに流れたら、
フィットしてしまいそうなバラードに聴こえます。
非常に悲し過ぎるサウンド&メロディーです。
【クイーン初心者ガイド】 | Mother Loveとは… |
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作曲 | フレディ・ブライアン |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
空耳 | あの兄ちゃん立ちション中 (I Don't Need The Passion Too) |
5曲目)My Life Has Been Saved/マイライフハズビーンセイブド
My Life Has Been Saved/マイライフハズビーンセイブドは、
如何にもジョン・ディーコン作って感じの
“らしい”といえば“らしい”穏やかな癒し系バラードですが、
二度と帰る事の無いフレディを想いながら聴くと…必然的に切なくなります。

マイ・ライフ・ハズ・ビーン・セイヴド (2011 Remaster)
【クイーン初心者ガイド】 | My Life Has Been Savedとは… |
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作曲 | ディーコン |
6曲目)I Was Born To Love You/邦題:ボーントゥラブユー

ボーン・トゥ・ラヴ・ユー (2011 Remaster)
【クイーン初心者ガイド】 | I Was Born to Love Youとは… |
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作曲 | フレディ |
収録オリジナルアルバム | メイドインヘブン(95年) |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(日本盤/99年) |
収録ベストアルバム | クイーン インヴィジョン(00年盤) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ1(04年) |
収録ベストアルバム | クイーン インヴィジョン(08年盤) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(日本盤/14年) |
空耳アワー | 仮眠する (Coming Through) |
空耳アワー | あの名人 不利で カンニングする (An Amazing Feeling Coming Through) |
7曲目)Heaven for Everyone/ヘブンフォーエブリワン
同じ“Heaven”でもHeaven for Everyone/ヘブンフォーエブリワンは、
序盤からのメロディアスで穏やかな進行が、壮大な前フリの如く
最後の大詰めの大サビで、残りのエネルギーを振り絞る様に、
フレディマーキュリーが、圧倒的な位にパワフルな声を轟かせ圧巻です。

ヘヴン・フォー・エヴリワン (2011 Remaster)
【クイーン初心者ガイド】 | Heaven for Everyoneとは… |
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作曲 | ロジャー |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |
8曲目)Too Much Love Will Kill You/トゥマッチラブウィルキルユー
先に「フレディマーキュリー追悼コンサート」(92年)で、
ブライアンの切ないボイスで披露されているバラードの
Too Much Love Will Kill You/トゥーマッチラブウィルキルユーのフレディのバージョンは、
やはり(ブライアン版と比較しても)圧倒的な力強さ・うねりを感じるボーカルです。

トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー (2011 Remaster)
【クイーン初心者ガイド】 | Too Much Love Will Kill Youとは… |
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作曲 | ブライアン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |
収録ベストアルバム | ジュエルズ1(04年) |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
9曲目)You Don't Fool Me/ユードントフールミー
(個人的にも)今作で一番好きなトラックなYou Don't Fool Me/ユードントフールミーは、
反復するリズミカルな軽快さ +漂うヨーロピアンな哀愁のブレンド
&乗っかる(余命幾ばくかの)フレディの声が、後々ずっと耳に残ります。

ユー・ドント・フール・ミー (2011 Remaster)
そして途中から割り込んで来る
ブライアンのテンポのある +(得意の)クサさ炸裂のギターソロも印象的です。
やはり次の「A Winter's Tale」と同様、サウンドのイメージ =雪が降っている季節です。
【クイーン初心者ガイド】 | You Don't Fool Meとは… |
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作曲 | クイーン |
収録ベストアルバム | グレイテストヒッツ3(99年) |
10曲目)A Winter's Tale/ウインターズテイル
サウンドのイメージ =雪がシンシンと降っている風景を想起させるバラード
A Winter's Tale/ウインターズテイルは、
あぁ、これで(フレディのボーカル入り)Queenの新しいマテリアルは、
本当に最後か…と思いながら聴くと、とても悲しくなってしまいます。

ウインターズ・テイル (2011 Remaster)
(個人的な勝手な見解ですが…)フレディが、「アディオス!」と言ってる気がしてしまいます。
【クイーン初心者ガイド】 | A Winter's Taleとは… |
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作曲 | フレディ |
収録ベストアルバム | クイーンフォーエヴァー ~ベストオブラヴソングス(14年) |
11曲目)It's a Beautiful Day(Reprise)/イッツアビューティフルデイ(リプライズ)
約3分の曲It's a Beautiful Day(Reprise)も「イッツアビューティフルデイ」同様の始まりですが…
途中でテンポが加速して、アラビアっぽいギターフレーズと共に、
フレディが、「no-one's gonna stop me now♪」の歌詞を連呼し興奮します。
(しかも「輝ける7つの海」のピアノのイントロも入って来るサービスっぷりです。)

イッツ・ア・ビューティフル・デイ(リプリーズ) (2011 Remaster)
最初に、短くも文字通り美しいアルバムの序曲的な「It's a Beautiful Day」で始まって、
終盤に、再び「It's a Beautiful Day(Reprise)」が登場するアルバムの曲順の構成は、
ビートルズの「サージェントペパーズ」(67年)を彷彿とさせます。
【クイーン初心者ガイド】 | It's a Beautiful Day(Reprise)とは… |
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作曲 | フレディ |
因みに…フレディは、次の曲( =クイーン史上1番短いナンバー)「Yeah♪」を歌っています。
12曲目)Yeah/イエー
クイーンの長きに渡る輝かしいヒストリー上、ナンバー1に最も短い曲として、
アルバムに、正式に曲単位( =12曲目/隠しトラック)として、
名を連ねている「Yeah」の演奏時間 =僅か4秒(※Wiki調べ)ですw

Yeah (シークレット・トラック) (2011 Remaster)
Don't Try Suicide/邦題:自殺志願(80年)のイントロ部分から抜粋したのか…
Action This Day/アクションディスデイ(82年)のボーカル部分から抜粋したか…判りませんが、
(フレディーの加工された一言「Yeah~♪」と発するだけの)曲?です。
貴方も私も「Yeah」を初めて聴いた時…一瞬、唖然とする事請け合いです。
同じ「Yeah」でも何故、Somebody To Love/邦題:愛にすべてを(76年)の
冒頭部分じゃ無いのか…全く判りません。
ガンダムで例えるならジオン軍の巡洋艦ムサイから「コムサイ」が、
個別で分離した感じでしょうか。
しかし短いながらも「Yeah」に、(フレディの声込みで)ドラマを感じさせます。
【クイーン初心者ガイド】 | Yeahとは… |
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作曲 | クイーン |
13曲目)13
Time Waits For No One(19年)
フレディーマーキュリーの(ソロとしての)新曲「Time Waits For No One」が、
YouTubeで、視聴が可能みたいです(19年6月20日)。
で、いざ聴いてみると…新曲と言うよりか、今まで個人的に聴いて来たバージョンの
所謂「ザ・フレディマーキュリーアルバム」(92年)に収録「TIME」の
ピアノだけの演奏をバックに、フレディが歌っているバージョンでした。

Time Waits For No One
因みに、当アルバムに収録されている「TIME」は、
デビッドボウイの超ヒットアルバム「レッツダンス」(83年)で御馴染み
ナイルロジャースのリミックス名義となっています。

Album
今回のTime Waits For No One/タイムウェイツフォーノーワン(
つまりオペラティックだったり、時にゴスペル風だったりするコーラスが被っていない
そしてギター・ドラム等々が入っていないバージョンです。
いつものフレディー(或いはクイーン)における楽曲での
ゴージャスで、リッチで、コッテリしたデコレーションケーキなサウンドと打って変わり、
隙間があって、素朴さも感じて、(やはり実存していないからか…)寂しさをも感じる
フレディーのボーカル部分の剥き出し状態を堪能する作りとなっていると思います。
しかしフレディーのグワーッと突き抜ける様な歌い上げるボーカルなので、
クイーンの楽曲と同様、ブレる事無くドラマティックです。